生命工学科 ※2025年度から環境生命工学科の名称が生命工学科に変わりました。
概要
バイオテクノロジーや環境テクノロジーの最先端を学ぶ ー人類の新たな可能性を探求ー
生物?生態?環境の本質を理解し、活用するための基礎学力と実践力を身につけるとともに、バイオテクノロジーやエコテクノロジーを活用した技術開発力や環境問題への対応能力を持つ人材を養成します。

教育課程?教育方法の特色
学科の理念
本学科では、生物や生態系の持つ高度な仕組みを活用して新しい材料や素材、エネルギーを生み出すためのバイオテクノロジーの技術を身に付け、さらに、それらの技術を環境?生態系や社会にとってよりよい形で活かすことを目指します。
3つの分野から多彩な教育を提供
バイオテクノロジーの基礎として、化学、生物、物理にまたがる必要知識を講義と実験を通じて広く学びます。さらに、生態系を守るための環境管理手法や、環境にやさしい社会を作り上げるための環境マネジメントの知識を身に付けます。
3つの分野の教員が共同して教育を行います。
●医用材料分野 【所属教員紹介】
ナノテクノロジーや材料科学を応用した、生体に優しい医用材料?技術の開発に関する知識や技術を学びます。
●生物機能分野 【所属教員紹介】
生物が営む多様で精巧な機能を活用した、ヒトの健康や暮らしを豊かに支える知識や技術開発を学びます。
●環境生態分野 【所属教員紹介】
地球環境?生態、それら相互の関わりについて学び、環境改善や環境保全に役立つ知識や技術を身につけます。

生物工学科の学びのステップ
●1年次:実験?実習を通じ、生命や環境に関する工学的な基礎力を養います。
●2年次:関心のある専門科目を選び、第2学期の終了時に所属分野が決まります。
●3年次:分野に応じて専門性を高め、秋には各研究室に配属されます。
●4年次:卒業研究に取り組み、バイオテクノロジーやエコテクノロジーを活用した技術開発力や、環境課題への対応力を身につけます。

学科長メッセージ
バイオ技術で私たちの生活をより豊かなものに!
生命工学科長 河野 智謙 (Kawano, Tomonori)
私たちヒトも含めて、地球上に存在する全ての生物の祖先は「単細胞生物」であると考えられています。この「単細胞生物」はおよそ38?40億年の年月をかけて、現在の地球上に生息する多種多様な生物体へと進化を遂げてきました。その進化の過程で、生物は生命活動を維持するために必要な様々な緻密で巧妙な仕組みを備えるようになりました。このような生物がもつ高度な仕組みを活用することが「バイオ技術」の根幹となります。
「バイオ技術」は皆さんの身のまわりの医薬品、食品、農業、環境分野などに様々な形で使われています。しかしバイオ技術の分野においては、単に新しい技術や材料を開発するだけではなく、その管理手法、例えば生態系を守るための環境管理手法や、環境にやさしい社会を作り上げるための手法についても考えていくことが求められています。
生命工学科は「医用材料分野」、「生物機能分野」、「環境生態分野」の3つの分野で構成されており、私たちの健康や生活を支えるバイオ技術の新しい発展と生態系や社会との共存に配慮しながら技術の発展に貢献できる人材の育成を目指しています。
将来はバイオ技術を様々な分野に応用?発展していきたいと考えている熱意ある皆さんの入学を心からお待ちしています。
カリキュラム(生命工学科)
卒業要件単位数 124単位
各科目の詳細はこちらから→シラバス(カリキュラム)
授業科目間の系統図はこちらから→カリキュラムツリー
基盤教育科目(32単位)
教養教育科目(24単位)
外国語教育科目(8単位)
専門教育科目(98単位)
工学基礎科目 (25単位) ※太字は必修
物理学 | 生物学 | 数学 |
化学 | 生命工学入門実習 | 生命工学基礎実習 |
基礎生物化学 | 生態学 | 基礎無機化学 |
基礎有機化学 | 生物統計学 | データサイエンス演習 |
電気工学基礎 | 認知心理学 |
専門科目 (65単位) ※太字は必修
基礎物理化学 | 微生物学 | 生物化学 |
数理生物学 | 分子生物学 | 生命科学分析 |
生命工学概論 | 基礎化学工学 | 環境化学 |
生態工学 | 化学実験 | 生物工学実験 |
環境分析実習 | 生命工学実習 | 地球生命科学 |
ナノマテリアル工学 | 生物工学 | 生理学 |
生物情報学 | 生物機能科学 | 生命有機化学 |
物質移動工学 | 植物生理学 | 食品科学 |
遺伝子工学 | 環境シミュレーション | 地圏環境学 |
環境物理学 | 大気浄化工学 | 水質変換工学 |
反応工学 | 高分子化学 | 環境分析化学 |
資源循環論 |
卒業研究 (8単位) ※太字は必修
卒業研究 |
卒業後の進路
予想される未来のフィールドと取得できる資格等
予想される未来のフィールド

●化学会社、バイオ企業、繊維会社、自動車会社、食品会社での新材料?新製品開発
●リサイクル企業での技術開発、再生品の市場開拓
●製造業、流通業でのエコ製品開発、環境管理?環境マネジメント、企業の社会的責任(CSR)推進
●農業法人?企業でのバイオ栽培管理、土木建設業での都市線化?自然再生
●環境調査機関での環境アセスメント調査、環境計画立案、環境管理支援業務
●公務員:国、自治体の環境管理、産業政策、都市計画などの部門
取得できる資格など
?在学中に受験が可能なもの?
バイオ技術認定(上級?中級)、環境計量士、一般計量士、公害防止管理者、危険物取扱責任者、毒物劇物取扱責任者、環境管理士、ビオトープ管理士2級
?卒業後に受験資格ができるもの?
環境マネジメントシステム(ISO14001)審査員補、ビオトープ管理士1級、環境カウンセラー
卒業生の進路状況
- 遺伝子、食品、生態環境、医療や環境分野で利用される機能性材料等の分野を幅広く学べることから、進路の選択肢はメーカーから公務員まで広範囲にわたります。
- また、半数近くの学生が大学院進学し、卒業後は研究?開発職等の専門性が高い仕事に従事しています。
入試情報
生命工学科では、大学入学共通テスト、個別学力検査(前期、後期日程)共に生物の選択が可能です!
※※出願資格の詳細については、入試情報をご確認ください。